【お知らせ】『長崎新聞コラム「記者の目」に普賢学園が掲載されました!』

令和7年5月29日長崎新聞様のコラム「記者の目」に普賢学園が掲載されました。
下記、記事の抜粋です。

『長崎新聞コラム「記者の目」当初から抱くモヤモヤ』熊本 陽平(南島原支局)2025年5月29日付

記者となって十数年がたつが、当初から抱くモヤモヤがある。障害者の話題の記事を書くときだ。本人や関係者に話を聞き、特別視せず、事実をかいてきたつもりだが、日々の苦悩も理解した気になって、無意識にでも「障害があるのに」「障害にも負けず」と上から目線で自己満足の記事を書いていないか、と。

最近、南島原市の知的障害者入所施設「普賢学園」を取材した。重度の障害者が多い施設だったが、出会う人たちの表情は生き生きとしていた。本田尚久園長(43)に理由を尋ねると「答えのない福祉の世界で、困っている人に手を差し伸べるとの思いだけでは、心がすり減っていくだけ。職員には利用者と楽しい時間を過ごすことを一番に求めている」。

同園では近年、音楽やアート活動に力を入れている。彼らは言葉がうまく出てこなくても、うれしい、楽しいという空気には敏感なのだという。ならばこそ、純粋に、多くの人に彼らの活動を伝えたいと思った。

園長に冒頭のモヤモヤを伝えた。「もし偽善でも、取材して心が動き、誰かの心を動かせるならば問題ない。彼らに光が当たることは社会にとって素晴らしいこと。」園長はそう言った。

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