【お知らせ】『「読売新聞~この人に聞く~」に山陰会職員が掲載されました!』
2025年7月6日(日)の「読売新聞~この人に聞く~」に地域交流スペースについて掲載を頂きました!
地域交流スペース かぐら は私たちの想い詰まったスペースです。この場所からたくさんの笑顔や感動が生まれていく事を願い活用していきたいと考えています!!
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『読売新聞~この人に聞く~』(2025年7月6日)
市民との交流スペースを開設 障害者支援施設「普賢学園」園長 本田尚久 44歳
ほんだ・たかひさ
南島原市出身。関東の大学を卒業後、飲食関連会社などに勤務し、2014年に普賢学園に入った。学園は祖父が創立し、子どもの頃から施設内で遊んだり入所者と交流したりしていたという。音楽が好きで「FUGENMUGEN’S」にも関心はあるが、「管理者が入って気を使わせてもいけない」と遠慮している。
【利用者と地域をつなぐ場に】
南島原市深江町の障害者福祉施設「普賢学園」に、利用者と住民らが触れ合える交流スペースが設けられた。音楽の演奏会や学童保育の子どもたちとの交流会など、月に2~4回の頻度でイベントが開かれている。園長の本田尚久さん(44)に狙いを聞いた。(小川紀之)
ー開設した理由は。
「普賢学園は知的障害のある10~60歳代の40人が利用している。将来、施設を出て社会で生活することを視野に入れれば、施設外の人々と接する経験を積むことが大切だ。利用者と地域をつなげる場が必要だと考えていた。」
「平屋のホールで、広さは約100平方メートル。室内にはプロジェクターやグランドピアノも置いている。障害の有無に関係なく、みんなが楽しく過ごしている姿を神様やご先祖様に見てもらいたいとの思いから、神社の神楽殿をイメージして『かぐら』と名付けた」
ー5月のオープン初日はどんなイベントを開いたのか。
「プロのオペラ歌手を招いてのコンサートを開催した。利用者はもちろん、その家族にとってもプロの歌声を生で聴く機会は少ないので、喜んでもらえたと思う。来場者は100人を予定していたが、150人ほど来ていただいた。利用者や職員らでつくるバンド『FUGENMUGEN’S』の演奏も盛り上がった」
ー利用者のアート活動に力を入れている。
「引きこもりがちだったある利用者にカメラを持たせたところ、外に出かけるようになり、いい写真をたくさん撮ってきた。障害が重度で就労は難しくても、芸術分野で表現できる力があることがわかり、今ではほかの利用者にも自由に絵を描いてもらうなどしている。アートは表現する楽しさだけでなく、世の中に自分を発信できるツールになると考えている」
ーかぐらの開設でどのような効果を期待しているか。
「普段会わない人と同じ時間を過ごすことは、利用者にとっていい刺激になる。職員も全体的に朗らかになったように感じる。他の福祉事業所の利用者らを招いた交流も行うようになった。アート作品の展示も含め、様々なイベントを開催して行きたい」
