【お知らせ】「長崎新聞に普賢学園・デイサービスたすかるについて掲載頂きました!」

「介護・福祉の仕事 3姉妹で切磋琢磨 南島原」(長崎新聞 11月25日)

南島原市深江町の社会福祉法人「山陰会」が運営する障害者支援施設「普賢学園」やデイサービス施設で働き、切磋琢磨しながら成長する3姉妹がいる。
姉の背中を追いかけ、妹たちは同じ福祉の仕事に就き、妹たちの頑張る姿に刺激を受ける日々。「(介護・福祉は)答えのない世界でびっくりすることだらけ。だけど、毎日が面白い」。姉の言葉に妹たちがうなずいた。

利用者に寄り添い成長

法人施設で働くのは同市出身の本田玲奈さん(27)=9年目=、瑠奈さん(26)=8年目=、愛奈さん(19)=2年目=。

長女の玲奈さんは高校生のころ、病を患った祖母の介護を経験。その時にもらった「ありがとう」の言葉に喜びを感じ、福祉の道を選んだ。
施設では重度の障害者を相手にすることもあり、当初は思い通りにいかずに悩むことも多かったが、「仕事は充実」していた。

充実ぶりを姉から聞いてた次女の瑠奈さん。自他共に認める人見知りの性格で、人前で話すことも苦手だったが、姉を追い、思い切って飛び込んだ世界で「変わることができた」。
今では瑠奈さんが歩けば、利用者が寄ってきて、その場で笑顔でいっぱいに。そんな周囲から愛される存在になっている。

末っ子の愛奈さんは、2人の姿を見て、進路を決めた。「目指すべき存在」と本人たちを前にして尊敬の念を隠さない。コミュニケーション能力が高く、利用者との活動も全力で楽しんでいるが、「姉からは『落ち着きなさい』ってよく注意されます」といたずらっぽく笑った。

3人は日常の生活支援だけでなく、利用者とのアートや音楽活動にも積極的に取り組んでいる。家族でさえ知らなかった利用者の才能を見つけ、家族と一緒に喜びを分かち合う。そんな感動の積み重ねが「支援を続けてきてよかった」とやりがいや達成感につながっている。

日本知的障害者福祉協会の調査によると、全国の施設で働く職員の中心は40代50代。その点でも3姉妹は貴重な存在だ。普賢学園の本田尚久園長は「性格は違うが3人に共通するのは人としての優しさまだ若いけれど壁にぶつかりながら日々成長している。これからどうなっていくか楽しみ」と期待を口にした。

同じ職場で働く姉妹だからこそ、悩みを共有し、率直な意見をぶつけ、認め合うことができる。「利用者と楽しめることを、もっとしたい」「利用者の『好き』を生かして活動できる場を作りたい」ー。寄り添う姿勢は3人とも一緒だ。妹たちの存在のモチベーションにもつながっているという玲奈さん「『本田3姉妹、頑張っているね』」。そう言ってもらえるよう、それぞれの場所で活躍していきたい」と語った。

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